養育費の相場 と個別の事情

養育費の相場の算定表は、標準的な養育費、養育費の相場を、簡易に、迅速に、試算するために、裁判官達の研究成果としてH15年に発表された。
勿論、最終的な養育費の金額は、いろいろ個別の事情を考慮して、当事者の合意、話し合いで自由に決めることはできる。
しかし、実際には、(家庭裁判所での調停や審判の場合だが)養育費の相場の算定表はいろいろな個別の事情のうち、通常のもの、裁判官達が、あまたの経験や判例や事情は、養育費の相場の算定表を作る際に、養育費の相場の算定表の金額の幅の中で考慮され終わっている。だから養育費の相場の算定表の幅を超えるような金額となると、養育費の相場の算定表を使うことが、かなり不公平だと言えるような、そういう 特別の事情、相当特殊な事情、たくさんの裁判官達の経験も判例もないような、そういう場合に限定されてくる。こんなケースは、なかなかない。
勿論、最終的な養育費の額は、養育費の相場の算定表だけではなく、個別の要素を考慮して、家庭裁判所が決めるので、目安とするべきだが、さして特殊な事情がないのに、養育費の相場の算定表から、あまりにかけ離れた主張や意見は、養育費の相場の算定表の金額から増額も減額も、現実的ではないと思われるので注意したい。

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